マシーネンクリーガー「AFS Mk.2」


ウェーブの「マシーネンクリーガー」シリーズにようやく「元祖」が登場です。
基本は昨年末に発売された「ルナポーン」のバリエーションキットですが、何はともあれ、はじめて日東のSF3Dキットを手にした時の感動を蘇らせてくれる新しくも懐かしい一点と言えましょう。
当時、シンプルかつ洗練されたパッケージに衝撃を受け、噛んだら歯型がつく柔らかいプラの質感に惹かれ、その無骨で色気のないメカデザインに「大人の臭い」を感じ取った中学生の僕は、「これを作り上げてこそ一人前なんだ」という不可解な信念のもとに背伸びをしながらキットと格闘しました。
結果は言わずもがなでしたが、あれからもう25年が過ぎたんだと思うと、懐かしい反面、ちょっぴり切なくもなってきますね。
一部では旧作っぽくないパッケージデザインに不満のある人もいるみたいですが、中身も含めて25年の時間差をより痛感させられるので、僕的には無問題。
むしろ横山さんの絵が天面いっぱいにレイアウトされているので、絵を眺める楽しみが加わったととらえれば、この仕様は正解と言えるかも知れません。
日東のキットと比べると価格もかなり上昇しているけど、そこからプラモデルを取り巻く時代性の変化に考えをめぐらしてみるのもまた一興かと。