1/20「スコープドッグ(メタルスペック


カテゴリー的には「R3」シリーズだろうに、なぜかその冠をつけずに発売されたバンダイ製のスコープドッグ
タカラの名作キットを越えようという目標のもとに開発され、スケールも1/20にアップ、MGモデルで培ったノウハウを投入し、2007年現在で「最高峰」と呼べるキットに仕上がっています。
コクピットフレームの一体成型には驚愕させられるし、そこに「ボルトオンスナップ」と命名されたボルト型パーツで外装を取り付けていくという「演出」が付加されるなど、眺めて楽しい、作って楽しいキットです。
むろん、「ボルトオンスナップ」はあくまでも雰囲気を楽しむもので、実際にボルトで留めていく訳ではないのですが、こうした付加価値によって、プラモデル作りに挑戦してみようかという層が増えるのは間違いないでしょうね。
言うまでもなく、外装パーツの合わせ目はパネルラインになるよう設計されていたり、アンダーゲートも取り入れるなど、必要以上の手間はかけさせない配慮にもぬかりはなし。
武器が「ヘビィマシンガン」のみなのはちょっと寂しいけれど、カスタマイズがATのキモなのだとバンダイ自身が言ってるくらいだから、いずれ「武器セット」や「改造パーツセット」が出ることを信じて、とりあえず文句は言わないことにしましょう(笑)。
今回は、メタルパーツやエッチングパーツが同梱され、大西将美のボックスアートが素晴らしい「メタルスペックver.」を購入。
通常版からプラス3000円の価値があるのかどうかは疑問だけど、あのバンダイがこうしたマニア向けの素材を一般商品に組み込むこと自体が驚きなので、ご祝儀を兼ねてこちらを選択した次第。
できれば、アンテナやターンピックも金属素材に置き換えて欲しかったけれど、さすがに安全基準上で問題があるのでしょうかね。
水転写式デカールが同梱されているのもバンダイにしてはめずらしいこと。
いずれにせよ、こういう展開が大手玩具メーカーの商品でも可能になったことを素直に喜びたいと思います。
足長、いかり肩のプロポーションに不満を持つ人もいるみたいだけど、僕的には全くオーケーなので、このキットには素直に100点満点をあげたい。
で、「R3」シリーズはやっぱり打ち止めなんでしょうか・・・。